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2013.5.16.放送「今週の本棚屋」

「今週の本棚屋」はボンジーアセレクト。

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W.P.キンセラ「ダンス・ミー・アウトサイド」(集英社文庫)


4月11日の放送で紹介した「魔法の時間(とき)」と同じくW.P.キンセラの作品。とはいえ野球にまつわる小説ではなく、もともとキンセラがライフワークにしていたカナダに住むネイティブ・アメリカンたちの日常を綴った連作短編集です。

ネイティブ・アメリカンを扱う小説は、どうしても白人側が悪、彼らが善として描かれることが多いけれど、キンセラはネイティブ・アメリカンのなかにも善良な人もいれば小狡い奴もいるという当たり前の視点で、彼らが持っている面白おかしい話をたくさん書いている。本作のようにマイナーな人々に光を当てるというベースがあったからこそ、「アイオワ野球連盟」や「シューレス・ジョー」という作品が書けたのではないか、とはボンジーア氏談。
集英社文庫、美品が一冊在庫中です。


「今週の本棚屋」実際の放送はこちら(00:21:20頃から)

(文責:chesca)
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2013.5.9.放送「今週の本棚屋」

「今週の本棚屋」は若干イレギュラーにchescaセレクトの「もうすぐ本棚屋」。


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星新一「夜明けあと」(新潮社)


現在わたくしが読んでいる途中なのですが、あまりに面白かったのでここで紹介してしまえ、ということで、いずれ本棚屋に並ぶかもしれない一冊です。

SFショートショートで有名な星新一は、その傍ら、星製薬の創業者である父親・星一の青年時代を書いた「明治・父・アメリカ」や、祖父の解剖学者・小金井良精の日記をまとめた「祖父・小金井良精の記」など、明治時代を舞台にしたノンフィクションもまとめています。それらの執筆資料として手に入れた「新聞集成、明治編年史」という全十五巻の本をぱらぱらめくっているうちに思いついた、という本書。明治元年から四十五年までの出来事を、新聞記事の抜粋を並べて紹介していきます。
たとえばこんな感じ。

 明治四年
 「大学生に漢文の読めぬ者がふえ、まず書き下し文で教える」(新聞雑誌)

 明治四十五年
 「古本屋の主人の嘆き。十年前の学生は本を買ったが、いまは着る物が優先」(東朝)


記事のよりぬき方とその現代語訳に星新一らしさがにじみ出ています。要するに、するっと読めてにやっとさせられる、そんな一冊。
巻末に付記されている「明治四十五年の生存者の年齢」も、簡潔なのに想像力をかき立てる見事な資料。さすが星新一です。


「今週の本棚屋」実際の放送はこちら(00:17:00頃から)

(文責:chesca)

2013.5.2.放送「今週の本棚屋」

「今週の本棚屋」はchescaセレクト。


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マーシャ=ブラウン「ちいさなヒッポ」

「三びきのやぎのがらがらどん」の作者、マーシャ=ブラウンによる絵本。
お母さんが教えてくれる「かば語」がなかなか覚えられない子カバのヒッポ。
ある日、群れからはぐれて怖いワニの群れに出会ったヒッポは……。

「がらがらどん」のタッチとはまったく違う木版画の挿絵がなんともいえない味わいです。鮮やかなのに派手ではない色味がどことなく日本的。なかでもカバの大きな口などに使われている赤が画面を引き締めます。
絵だけを眺めていても飽きません。
グァオ!

現在一冊、在庫中です(※現在品切れ)


「今週の本棚屋」実際の放送はこちら(00:28:22頃から)


(文責:chesca)


2013.4.18.放送「今週の本棚屋」

「今週の本棚屋」はスペシャルゲスト、
bookradio横浜支局の夏目大氏セレクト。


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J.P.トゥーサン「テレビジョン」

本棚屋にも出品してくださっている夏目氏。ご自身のセレクトではないのですが「凄く好きな一冊」ということで。

“僕はテレビを見るのをやめた”


という一文で、はじまる本書。そして物語のモチーフもただそれだけ。

“そもそも僕はなにもしていなかった。なにもしないとはうっかりなにかをする、あるいは強制されてなにかをするということがなく、習慣や怠惰にも流されないという意味である。なにもしないとは、考え、本を読み、音楽を聴き、愛を交わし、散歩をし、プールへ行き、キノコを穫るといった大切なことしかしない、という意味なのだ”

夏目さんが本書を象徴する箇所として、上の文章を紹介してくださいました。

「なにも書かれていないようだけど、読み終わった後に、確実に心のなかでなにかが起きている。そういう本こそ、いい本じゃないかなと思う」
とは夏目氏談。そんな本です。
単行本一冊、在庫中。


「今週の本棚屋」実際の放送はこちら(00:27:10頃から)


(文責:chesca)


2013.4.11.放送「今週の本棚屋」

「今週の本棚屋」はボンジーアセレクト。


magictime.jpg

W.P.キンセラ「魔法の時間(とき)」


日本では映画「フィールド・オブ・ドリームス」の原作者として有名なW.P.キンセラの中編小説。メジャーリーグを目指しながらマイナーリーグでくすぶっていた主人公マイク・フールは、名も知らぬセミ・プロに誘われてアイオワの小さな町へ——。
ボンジーア氏曰く

「全体の9割を読み終わったところで、そういうことだったのか、
 と愕然とする」

仕掛けがあるそうです。さらに、キンセラ作品のなかではもっともブラッドベリやスティーブン・キングの作品に近い雰囲気かも、と。

ちなみにタイトルの「魔法の時間(Magic Time)」というのは、夕闇が降りてきて空気が青く染まりはじめる、いわゆる黄昏時のこと。写真用語でいえば
「マジックアワー」ですね。
現在は絶版となっている単行本。美品です。



「今週の本棚屋」実際の放送はこちら(00:25:00頃から)


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選者各自の真のお気に入り本(実際に自分が読んで心底気に入ったもの)だけが、ここにはあります。No Good Books,No Life!

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